『神々が住む島』プレイ日記10 乙事主
Dominions4のプレイ日記 のつづきです。
鬼の国が天朝の侵略に苦しんでいるその頃、島の北側では、ぼーさん率いる「もののけ国(Marverni)」がMachakaを滅ぼした勢いそのままに着々と勢力を拡大しているとの知らせが届きます。

最初にぼーさんの神を紹介した時に、私はほがらかに「もののけ姫」の曲を歌っていましたがwwその直観力は今思えば超人的でありましてwwこの国では今、産めや増やせやの大号令により猪の大軍団が形成されているらしいのであります。お、おっことぬしさまぁ~(゚Д゚;)


そしてもう一つの勢力、ゴロゴンさん率いる水棲国家のAtlantis(青旗)についてですが、こことは領土が接触した段階で軽く外交がありました。我がYomi国の研究状態ではどうあがいても今の段階で海中にある玉座(画面左下)を狙う事は不可能。ということで、Atlantisがそこを取得する事を容認する発言をする事で、やんわりと紛争回避しています。明確な不可侵条約を結んでいるわけではありませんが、少なくともAtlantisが対象の玉座を獲得するまでは戦争する事は無いだろうという計算が成り立つ状況。

さて自国に戻りましょう。天朝軍にOpole州の要塞を包囲された(まだ占領はされておらず、中に主力が立て籠もっている)後の次の一手の検討です。このゲームは対人マルチです。ターン処理では、全プレイヤーの行動が出揃った段階で一斉に処理して次のターンへ進みます。今まであまり細かく解説していませんでしたが、戦時下では相手のプレイヤーと一手毎の読み合いが特に激しくなります。
例えば今回の場面なら、敵国天朝の次の一手は以下の選択肢が考えられます。
①その州に残って要塞包囲を続けて要塞の防御を削る
②左隣のNanga Parbat州へ侵攻
③下のZakopane州へ侵攻
④右隣の自国へ戻る
自分の「読み」としては以下です。
①は直前のターンで要塞の防御力を削れていないことから、選択される可能性は低いが、もし隣の州から増援があるならありえる。
②は要塞保有州として正規兵を含む能力の高いYomi守備隊を相手にする事になる、かつ成功しても退路を断たれる事になるので多分ない。
③はYomi軍の戦力も少なく、かつ占領に成功すればYomi国の寺院を破壊できる。一番の選択候補。
④はここまで来て戻るというのはほぼ考えられない。
ということで敵の行動として有力なのは③と判断できるのですが、③の場合、こちらとしては狙わている州に増援部隊を送れない状況なのでとれる手段が殆どありません。ここは鬼の国ですから、どうせ敵に奪われる州なら略奪して金を得つつ、税収や食料収入を減らしてやろうか?なんて悪知恵が働きます。しかしそれが成功するかどうかを判断するには「敵の侵攻」よりも「略奪」が先に処理されなければなりません。実はこんな時の為に、日本語Wikiには以下のような「ターン処理順」を詳細にまとめた情報が準備されています。
処理毎の詳細はサイト参照

これを見れば、「33. Pillage(略奪)」よりも前の段階で「22. Other movement(侵攻)」や「23. Resolve battles(戦闘処理)」が処理されるので、略奪を実行する前に敵に倒されてしまうという事がすぐに判るというわけです。(今回は説明用にちょっと強引に略奪の案を出しましたww)
こんな風にして、このゲームでは相手プレイヤーの行動を予測しつつ、行動の処理順まで考慮した作戦を練っていく必要があります。この辺の奥深さはこのマルチ対戦の醍醐味なのではないかと思いますね。特にPBEMマルチでは、時間を急かされる事はありませんから、ああでもない、こうでもない…とじっくりと自分のペースで戦略を練りそれを堪能する事ができるのです。
そうやって時間をかけて検討していくうちに、今回の場面で一つ良い案を考え付きました。その方法とは、狙われているZakopane州からも敵を向かい撃つ形でOpole州へ向けて軍を侵攻させれば、敵の侵攻を押し戻してOpole州で戦える可能性が僅かながらあるという事でした。(ゲームの処理上は侵攻の方向がお互いにぶつかり合った場合は、互いの軍の規模に応じた確率で、どちらの州で戦うかが決まります。この際、より大規模な軍の方が相手を押し返して相手の州で戦える可能性がより高くなります。また、小規模同士の軍であれば戦う事なくすれ違ってお互いに目的の州に到着する場合もあります)。
この選択で運よく敵をOpole州へ押し返せれば、Opole州の要塞内にいる軍を外に打って出させる事で合流して戦えます。また、仮に敵側が①の選択をした場合でも、合流してそこで戦えるので問題は無いことになります。
ここでちょっと気になるのが、Opole州で要塞内から打って出る軍と確実に合流して戦えるか?というところですが、先に説明したターン処理順情報の「侵攻」の欄には、しっかりと「要塞内部の部隊が包囲を破るべく打って出る場合、それもこの段階で処理されます。」と記載されているのでありました( ゚∀゚)v

侵攻する軍の規模は敵よりも小さい為、押し返せる可能性は低いですが、今回は僅かなチャンスにかけてみるしか無さそうです。という事で、軍を侵攻させる指示をした後、Opole州で合流できた場合と合流できなかった場合の両方を想定して戦闘陣形を指示しておきます。画面上側のツネカゲ将軍の部隊がOpole州、下側のダンノ部隊がZakopane州側にいる部隊になります。この様に、このゲームでは移動後に合流する想定で陣形配置などができるので、とても便利だったりします(^^)b
そしてターン終了。
次のターンです。戦闘場面がZakopane州となっている事から、どうやら敵軍をOpole州へ押し返すことはできなかったようです。

結果は御覧の通り、見事に天朝軍に寺院を破壊されてしまいました(ToT)まぁこれは想定内です。もうこうなったら、後は敵国に面しているのは要塞の州しかありません。要塞州は防御力がある(つまり侵攻されても数ターンは持ちこたえてくれる)為、それらは放置してでも主力軍で敵国の侵入部隊を叩くしかないと判断しました。

次のターンで、Zakopane州へ乗り込んだところ肩すかしをくらいました。殆ど戦力が残っておらずあっさり州を奪還。

どうやら、そのターンの内に天朝軍は自国の州へ引き上げていたのでありました。しかーし、それだけでは終わらない。同じターンに今度は山脈の反対側にあるMowich Face州に侵攻。制圧されてしまいました。

以前に懸念していた、北の裏口からの逆侵攻が始まってしまったというわけです。この段階に来て、我が鬼の国は一つの決断をくだす事になります。

実は遡ること数ターン前、噂に聞く北の「もののけ国」の大軍が、二つ目の玉座を獲得していたのであります。

もののけ国が獲得したのは、島の北側にある玉座二つ。最北端の玉座はAtlantisの首都の隣にある筈ですが、どういうわけかAtlantisとは紛争にならずにそれも手中に収めたようなのです。残りの玉座は島の東西の海中に存在する二つと、Yomi国が保有する一つになります。もののけ国が、海へ侵攻できる強力な軍を持っているとは到底思えないので、当然次のターゲットとなるのは我が国の玉座になる筈です。もしこれを奪われれば、そこでゲーム終了となります。(玉座三つ獲得が勝利条件)

そういう状況の中、もののけ国は誰に邪魔される事も無く、着々と猪軍団の増強を進めているというではありませんか。百、いや数百頭もの大規模な軍隊が既に準備されている可能性が高いのです。

その軍の侵攻時期として最も相応しいのは冬です。なぜなら冬には川が凍結し、通常は通れない川を挟む州の間を地上軍が行き来できるようになるからです。もののけ国からの侵攻であれば、地図が示す矢印のルートを一直線に通って、玉座のある州まで侵攻する事が可能になります。冬以外であれば、天朝の首都がある州を通って、橋を渡る遠回りのルートしかありません。
もしこのまま天朝と消耗戦を続けた後に冬を迎え、もののけ国から最短ルートで一気に侵攻されたら…玉座を奪われる可能性が極めて高いという事が誰の目にも明らかな状況となったのでありました。
ここで Yomi国から天朝へ緊急外交通知が行われます。(実際はDiscordの共有テキストチャット上ww)
Yomi「ここらでYomiからは休戦を提案したい。このままお互い疲弊しても、北の脅威の有利になるばかり。なんせ北には玉座を二つ持つ国がおりますゆえ…今年の冬が終わるまでの休戦協定としたい。条件は現時点の領地をお互いに侵略しないこと」
天朝「うけますー(あっさりww)」
まぁここで受けるのは当然と言えます。もののけ国が侵攻してきたら真っ先に被害を受けるのは隣国である天朝ですし、なにより三つ目の玉座を奪われたら天朝も鬼と共に敗北です。

後に「乙事主休戦協定」と呼ばれるこの講和は、歴史のターニングポイントとして語られる事になるのである…かどうかはまだ定かではないwww
むむむっ!よく見ると南東の孤島の方にまでAtlantisの軍が来ているではないか!もののけ国の事だけを気にしていれば良いという状況でも無いかも知れんぞこれは!
つづく
鬼の国が天朝の侵略に苦しんでいるその頃、島の北側では、ぼーさん率いる「もののけ国(Marverni)」がMachakaを滅ぼした勢いそのままに着々と勢力を拡大しているとの知らせが届きます。

最初にぼーさんの神を紹介した時に、私はほがらかに「もののけ姫」の曲を歌っていましたがwwその直観力は今思えば超人的でありましてwwこの国では今、産めや増やせやの大号令により猪の大軍団が形成されているらしいのであります。お、おっことぬしさまぁ~(゚Д゚;)


そしてもう一つの勢力、ゴロゴンさん率いる水棲国家のAtlantis(青旗)についてですが、こことは領土が接触した段階で軽く外交がありました。我がYomi国の研究状態ではどうあがいても今の段階で海中にある玉座(画面左下)を狙う事は不可能。ということで、Atlantisがそこを取得する事を容認する発言をする事で、やんわりと紛争回避しています。明確な不可侵条約を結んでいるわけではありませんが、少なくともAtlantisが対象の玉座を獲得するまでは戦争する事は無いだろうという計算が成り立つ状況。

さて自国に戻りましょう。天朝軍にOpole州の要塞を包囲された(まだ占領はされておらず、中に主力が立て籠もっている)後の次の一手の検討です。このゲームは対人マルチです。ターン処理では、全プレイヤーの行動が出揃った段階で一斉に処理して次のターンへ進みます。今まであまり細かく解説していませんでしたが、戦時下では相手のプレイヤーと一手毎の読み合いが特に激しくなります。
例えば今回の場面なら、敵国天朝の次の一手は以下の選択肢が考えられます。
①その州に残って要塞包囲を続けて要塞の防御を削る
②左隣のNanga Parbat州へ侵攻
③下のZakopane州へ侵攻
④右隣の自国へ戻る
自分の「読み」としては以下です。
①は直前のターンで要塞の防御力を削れていないことから、選択される可能性は低いが、もし隣の州から増援があるならありえる。
②は要塞保有州として正規兵を含む能力の高いYomi守備隊を相手にする事になる、かつ成功しても退路を断たれる事になるので多分ない。
③はYomi軍の戦力も少なく、かつ占領に成功すればYomi国の寺院を破壊できる。一番の選択候補。
④はここまで来て戻るというのはほぼ考えられない。
ということで敵の行動として有力なのは③と判断できるのですが、③の場合、こちらとしては狙わている州に増援部隊を送れない状況なのでとれる手段が殆どありません。ここは鬼の国ですから、どうせ敵に奪われる州なら略奪して金を得つつ、税収や食料収入を減らしてやろうか?なんて悪知恵が働きます。しかしそれが成功するかどうかを判断するには「敵の侵攻」よりも「略奪」が先に処理されなければなりません。実はこんな時の為に、日本語Wikiには以下のような「ターン処理順」を詳細にまとめた情報が準備されています。
処理毎の詳細はサイト参照

これを見れば、「33. Pillage(略奪)」よりも前の段階で「22. Other movement(侵攻)」や「23. Resolve battles(戦闘処理)」が処理されるので、略奪を実行する前に敵に倒されてしまうという事がすぐに判るというわけです。(今回は説明用にちょっと強引に略奪の案を出しましたww)
こんな風にして、このゲームでは相手プレイヤーの行動を予測しつつ、行動の処理順まで考慮した作戦を練っていく必要があります。この辺の奥深さはこのマルチ対戦の醍醐味なのではないかと思いますね。特にPBEMマルチでは、時間を急かされる事はありませんから、ああでもない、こうでもない…とじっくりと自分のペースで戦略を練りそれを堪能する事ができるのです。
そうやって時間をかけて検討していくうちに、今回の場面で一つ良い案を考え付きました。その方法とは、狙われているZakopane州からも敵を向かい撃つ形でOpole州へ向けて軍を侵攻させれば、敵の侵攻を押し戻してOpole州で戦える可能性が僅かながらあるという事でした。(ゲームの処理上は侵攻の方向がお互いにぶつかり合った場合は、互いの軍の規模に応じた確率で、どちらの州で戦うかが決まります。この際、より大規模な軍の方が相手を押し返して相手の州で戦える可能性がより高くなります。また、小規模同士の軍であれば戦う事なくすれ違ってお互いに目的の州に到着する場合もあります)。
この選択で運よく敵をOpole州へ押し返せれば、Opole州の要塞内にいる軍を外に打って出させる事で合流して戦えます。また、仮に敵側が①の選択をした場合でも、合流してそこで戦えるので問題は無いことになります。
ここでちょっと気になるのが、Opole州で要塞内から打って出る軍と確実に合流して戦えるか?というところですが、先に説明したターン処理順情報の「侵攻」の欄には、しっかりと「要塞内部の部隊が包囲を破るべく打って出る場合、それもこの段階で処理されます。」と記載されているのでありました( ゚∀゚)v

侵攻する軍の規模は敵よりも小さい為、押し返せる可能性は低いですが、今回は僅かなチャンスにかけてみるしか無さそうです。という事で、軍を侵攻させる指示をした後、Opole州で合流できた場合と合流できなかった場合の両方を想定して戦闘陣形を指示しておきます。画面上側のツネカゲ将軍の部隊がOpole州、下側のダンノ部隊がZakopane州側にいる部隊になります。この様に、このゲームでは移動後に合流する想定で陣形配置などができるので、とても便利だったりします(^^)b
そしてターン終了。
次のターンです。戦闘場面がZakopane州となっている事から、どうやら敵軍をOpole州へ押し返すことはできなかったようです。

結果は御覧の通り、見事に天朝軍に寺院を破壊されてしまいました(ToT)まぁこれは想定内です。もうこうなったら、後は敵国に面しているのは要塞の州しかありません。要塞州は防御力がある(つまり侵攻されても数ターンは持ちこたえてくれる)為、それらは放置してでも主力軍で敵国の侵入部隊を叩くしかないと判断しました。

次のターンで、Zakopane州へ乗り込んだところ肩すかしをくらいました。殆ど戦力が残っておらずあっさり州を奪還。

どうやら、そのターンの内に天朝軍は自国の州へ引き上げていたのでありました。しかーし、それだけでは終わらない。同じターンに今度は山脈の反対側にあるMowich Face州に侵攻。制圧されてしまいました。

以前に懸念していた、北の裏口からの逆侵攻が始まってしまったというわけです。この段階に来て、我が鬼の国は一つの決断をくだす事になります。

実は遡ること数ターン前、噂に聞く北の「もののけ国」の大軍が、二つ目の玉座を獲得していたのであります。

もののけ国が獲得したのは、島の北側にある玉座二つ。最北端の玉座はAtlantisの首都の隣にある筈ですが、どういうわけかAtlantisとは紛争にならずにそれも手中に収めたようなのです。残りの玉座は島の東西の海中に存在する二つと、Yomi国が保有する一つになります。もののけ国が、海へ侵攻できる強力な軍を持っているとは到底思えないので、当然次のターゲットとなるのは我が国の玉座になる筈です。もしこれを奪われれば、そこでゲーム終了となります。(玉座三つ獲得が勝利条件)

そういう状況の中、もののけ国は誰に邪魔される事も無く、着々と猪軍団の増強を進めているというではありませんか。百、いや数百頭もの大規模な軍隊が既に準備されている可能性が高いのです。

その軍の侵攻時期として最も相応しいのは冬です。なぜなら冬には川が凍結し、通常は通れない川を挟む州の間を地上軍が行き来できるようになるからです。もののけ国からの侵攻であれば、地図が示す矢印のルートを一直線に通って、玉座のある州まで侵攻する事が可能になります。冬以外であれば、天朝の首都がある州を通って、橋を渡る遠回りのルートしかありません。
もしこのまま天朝と消耗戦を続けた後に冬を迎え、もののけ国から最短ルートで一気に侵攻されたら…玉座を奪われる可能性が極めて高いという事が誰の目にも明らかな状況となったのでありました。
ここで Yomi国から天朝へ緊急外交通知が行われます。(実際はDiscordの共有テキストチャット上ww)
Yomi「ここらでYomiからは休戦を提案したい。このままお互い疲弊しても、北の脅威の有利になるばかり。なんせ北には玉座を二つ持つ国がおりますゆえ…今年の冬が終わるまでの休戦協定としたい。条件は現時点の領地をお互いに侵略しないこと」
天朝「うけますー(あっさりww)」
まぁここで受けるのは当然と言えます。もののけ国が侵攻してきたら真っ先に被害を受けるのは隣国である天朝ですし、なにより三つ目の玉座を奪われたら天朝も鬼と共に敗北です。

後に「乙事主休戦協定」と呼ばれるこの講和は、歴史のターニングポイントとして語られる事になるのである…かどうかはまだ定かではないwww
むむむっ!よく見ると南東の孤島の方にまでAtlantisの軍が来ているではないか!もののけ国の事だけを気にしていれば良いという状況でも無いかも知れんぞこれは!
つづく
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