『神々が住む島』プレイ日記 決着! & マルチの感想
Dominions4のプレイ日記 のつづきです。
もののけ国とYomiの決戦の裏で何が起こっていたのか…?
実は決戦から遡ること1ターン前。島の北端では、Atlantisがもののけ国の玉座の州に侵攻していたのです。

これまで殆ど好戦的な事をしてこなかったゴロゴンさん率いるAtlantisが勝機を見つけ、ついに動いたのでありました。

戦闘前の布陣を見る限り、軍隊の規模ではもののけ国の方がやや勝っているようにも思えます。しかしそこは熟練プレイヤーが操る国家ですから侮れません。さてどうなったでしょうか?

結果はAtlantis軍の勝利。アイテムを装備しつつ、宝石や範囲魔法を駆使した戦い方は流石といったところ。これで玉座の州の要塞前を包囲したことになります。要塞内に立て籠っている敵軍が残っているので、玉座の獲得はまだできません。城門を破って中に侵攻するには要塞の防御力を0にまで低下させる必要があります。防御力低下の計算は、包囲側と防御側にいるユニットの筋力値をベースに毎ターン行われます。

この州に存在する要塞は、最低レベルのPalisadesであった為、僅か50の防御力しか持っていませんでした。

なんということでしょう!攻め込まれたそのターンの内に城門まで破壊されてしまいました。これにより包囲側の軍は、このターンの内に要塞内へ攻め込むStorm Castle(要塞強襲)の命令を出すことができます。

つぎのターン。もののけ国は慌てて首都から大規模な軍隊を出発させます。しかし玉座の州へ到達するにはもう1ターン必要です。

このターンでAtlantisは、破られた城塞から出てきた軍を退けて、玉座の州を完全に占領しました。(ぼーさんによると、城壁があっても結果が変わらないくらいの軍隊しか立て籠もっていなかった為、打って出たそうです。ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔のラストですね)Atlantisは、後は玉座の獲得命令を出すだけです。

つぎのターン。もちろん、もののけ国の軍は玉座の州へ侵攻しますが、敵は既に王座獲得命令を出しています。これらはどちらが先に処理されるのでしょうか?はい、ここで登場するのが例によって「ターン処理順リスト」です。リストから関係ありそうなものをピックアップすると以下のような順番になっていました。
8. Claim thrones(玉座獲得)
22. Other movement(侵攻)
23. Resolve battles(戦闘処理)
49. Reclaim provinces(州の奪還)
52. Victory(勝利判定)
処理としては、最初に「玉座獲得」されますが、まだ「勝利判定」までの間に「侵攻」と「戦闘処理」があります。なので一見この戦闘に勝利すれば「州の奪還」をして勝利を防げるように思えますが、それは間違いです。この州には要塞がある為、例え戦闘に勝ったとしても「州の奪還」扱いにはならないのです。


という事で、ここで三つ目の玉座を獲得した Atlantisの勝利が確定という事になりました。いや~やられちゃいましたね。おめでとうございます!

ちなみに、もののけ国を操っていたプレイヤーのぼーさんに聞いたところでは、最後の数ターンで玉座獲得を許した原因は以下の二つの誤算にあったという事でした。
①要塞のある州が侵攻を受けたターンに、即時城門破壊される場合があるという事を知らなかった。(最低でも1ターンは守れるという誤解)
②首都から玉座の州までの援軍は1ターンで到達できると誤解していた。(自国の州である間は実際に1ターンで移動できていたが、州が包囲されると自国扱いから除外される為2ターンかかるようになる、という仕様を見落としていた)
Atlantisが玉座を二つ獲得した段階で、参加している全プレイヤーが三つ目を獲得される懸念をもちろん持っていました。しかしYomiとしては、もののけ国がケアしてくれるのを見守る以外に方法はありませんでしたね。ゴロゴンさんによると、本当は主力部隊が戻ってから攻める予定だったが、もしYomiがもののけ軍に破れてしまったら間に合わない可能性があった為、有り合わせの戦力で攻め込んだとのこと。もちろんゴロゴンさんは①②の件も含めて見越したうえで行動していたそうです。警戒されている中で見事玉座獲得を達成するとは流石、日本語Wiki管理人!面目躍如といったところでしょうか( ゚∀゚)b

上記がゲーム終了時点での最終的な全体地図となります。
私はプレイヤーとしては初心者でしたが、初期立地の運が異常に良く、序盤はシングルプレイ並みにサクサクと領土拡大が出来た事から、その勢いで最後まで生き残れたのだと思います。これに対して、ぽじょさんも同じく初心者でしたが、立地が悪く、勝手が解らない中で序盤に他プレイヤーとの駆け引きを強いられた点が明暗を別けたように思います。サコツさんの天朝についても、北と南から挟み撃ちされる悪立地であった事と、首都の隣に「神の力をも超える魔術師が居た」為、序盤の拡張を阻害されたのが後々まで影響したと分析します。もののけ国のぼーさんは、結果的には全プレイヤーと戦争をする事になった台風の目でしたね。猪の増産作戦については、私にとっては「えっ!そんなことできるんですか!?」という驚くべき戦略であり、大変興味深かったです。今回のゲームが「プレイヤー間での情報公開を無制限」にしていた為、乙事主軍団の存在があっという間に広まり、事前対策をされた事によって勝利に結びつくところまで行きませんでした。同じマルチでも「情報公開制限が存在するルール」の中での奇襲であれば、恐らくぼーさんが勝利していたのではないかと思います。ゴロゴンさんについては、もう語る事はありませんね。私が最初のプレイ日記に書いていた通り、見事にやられてしまいましたwwwお見事!!

神位請求者争いに敗れ、神になりそこねたMiyabiは、その後、真の神 Gorenigrai との交渉により島本土を離れ沖の孤島へ移り住んだとされる。やがて…その孤島は「鬼ヶ島」と呼ばれることになるのである…めでたしめでたし(笑)
関係者に聞いている限りでは、恐らく日本でこういった公募という形で Dominions4 のPBEMマルチが行われたのは初だそうです。開始から現実に経過した時間としては約一ヵ月となりました。ゲーム内の処理ターンは46で終了。毎日あるいは二日間隔でゲームをちょこちょこ弄ってターンを処理していくスタイルだったので、最初のモチベーションを最後まで維持できるのか?というところを当初は心配していましたが、全然問題ありませんでした。むしろゲームが進むにつれて1ターンで考える事も多くなり、1回当たりのプレイ時間も伸びてどんどん熱中していくような感覚すらありました。
私は過去にもAoW3という別のゲームを使ってPBEMマルチを体験したことがありました。AoW3の場合は、手動で行う戦術戦闘メインのゲーム性だった事もあり、個人的には満足の行く結果は得られていませんでした。Dom4のPBEMマルチをやるにあたっては、自動戦闘が最初から前提とされているそのシステムが、恐らくPBEMと非常に相性が良いであろうという事に期待をしていました。
実際にやってみて、その相性は想像以上に抜群でありました。PBEM化によってシングルゲームから損なわれた部分はほとんど感じませんでした。それよりも、AIではなく相手が人間であることによる一手毎の読み合いの奥深さ。戦略、戦術の幅の広がりなどを見れば、このゲームは「マルチプレイのシステムが確立されたことによって無限の可能性を手に入れた」と言っても過言では無いと思っています。シングルで面白い戦略ゲームは数あれど、対人かつ非同期オンライン(特定の時間に集まる必要がなく自分の空き時間で遊べる)で、ここまで完成度の高いゲームを楽しめる機会は滅多にないのではと思っています。ストラテジーゲームファンの方ならば、是非とも一度はこの面白さを味わってみて欲しいと思います。
当然のように、PBEMマルチの第二弾が既に開催中です。今度は総勢8名のプレイヤーが参加する大規模な物になっています。これはもぉ~ねぇ~めちゃめちゃ面白いですよwww
そしてさらに、マルチ第三弾も参加者募集を開始しました。マルチ1や2が、情報公開の自由により良くも悪くもオリジナルのシングルゲームとはかけ離れたゲーム性になっていた点に着目して、3では完全にオリジナルのゲーム性を維持できるようなローカルルールに仕上げてあります。ここでは、また全然毛色の違った面白い体験をして貰えると思います。
これらの活動に興味のある方は、Steamグループ経由で Discordのチャットルームを覗いていただければ、雰囲気がわかると思います。是非遊びに来てみてください。
http://steamcommunity.com/groups/DomJP
今回のプレイ日記が、砂の中に埋もれているこの『宝石のようなゲーム』を皆さんが見つける手助けになれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございました。
では、また、次回はDiscord部屋でお会いしましょう(*゚▽゚)b
もののけ国とYomiの決戦の裏で何が起こっていたのか…?
実は決戦から遡ること1ターン前。島の北端では、Atlantisがもののけ国の玉座の州に侵攻していたのです。

これまで殆ど好戦的な事をしてこなかったゴロゴンさん率いるAtlantisが勝機を見つけ、ついに動いたのでありました。

戦闘前の布陣を見る限り、軍隊の規模ではもののけ国の方がやや勝っているようにも思えます。しかしそこは熟練プレイヤーが操る国家ですから侮れません。さてどうなったでしょうか?

結果はAtlantis軍の勝利。アイテムを装備しつつ、宝石や範囲魔法を駆使した戦い方は流石といったところ。これで玉座の州の要塞前を包囲したことになります。要塞内に立て籠っている敵軍が残っているので、玉座の獲得はまだできません。城門を破って中に侵攻するには要塞の防御力を0にまで低下させる必要があります。防御力低下の計算は、包囲側と防御側にいるユニットの筋力値をベースに毎ターン行われます。

この州に存在する要塞は、最低レベルのPalisadesであった為、僅か50の防御力しか持っていませんでした。

なんということでしょう!攻め込まれたそのターンの内に城門まで破壊されてしまいました。これにより包囲側の軍は、このターンの内に要塞内へ攻め込むStorm Castle(要塞強襲)の命令を出すことができます。

つぎのターン。もののけ国は慌てて首都から大規模な軍隊を出発させます。しかし玉座の州へ到達するにはもう1ターン必要です。

このターンでAtlantisは、破られた城塞から出てきた軍を退けて、玉座の州を完全に占領しました。(ぼーさんによると、城壁があっても結果が変わらないくらいの軍隊しか立て籠もっていなかった為、打って出たそうです。ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔のラストですね)Atlantisは、後は玉座の獲得命令を出すだけです。

つぎのターン。もちろん、もののけ国の軍は玉座の州へ侵攻しますが、敵は既に王座獲得命令を出しています。これらはどちらが先に処理されるのでしょうか?はい、ここで登場するのが例によって「ターン処理順リスト」です。リストから関係ありそうなものをピックアップすると以下のような順番になっていました。
8. Claim thrones(玉座獲得)
22. Other movement(侵攻)
23. Resolve battles(戦闘処理)
49. Reclaim provinces(州の奪還)
52. Victory(勝利判定)
処理としては、最初に「玉座獲得」されますが、まだ「勝利判定」までの間に「侵攻」と「戦闘処理」があります。なので一見この戦闘に勝利すれば「州の奪還」をして勝利を防げるように思えますが、それは間違いです。この州には要塞がある為、例え戦闘に勝ったとしても「州の奪還」扱いにはならないのです。


という事で、ここで三つ目の玉座を獲得した Atlantisの勝利が確定という事になりました。いや~やられちゃいましたね。おめでとうございます!

ちなみに、もののけ国を操っていたプレイヤーのぼーさんに聞いたところでは、最後の数ターンで玉座獲得を許した原因は以下の二つの誤算にあったという事でした。
①要塞のある州が侵攻を受けたターンに、即時城門破壊される場合があるという事を知らなかった。(最低でも1ターンは守れるという誤解)
②首都から玉座の州までの援軍は1ターンで到達できると誤解していた。(自国の州である間は実際に1ターンで移動できていたが、州が包囲されると自国扱いから除外される為2ターンかかるようになる、という仕様を見落としていた)
Atlantisが玉座を二つ獲得した段階で、参加している全プレイヤーが三つ目を獲得される懸念をもちろん持っていました。しかしYomiとしては、もののけ国がケアしてくれるのを見守る以外に方法はありませんでしたね。ゴロゴンさんによると、本当は主力部隊が戻ってから攻める予定だったが、もしYomiがもののけ軍に破れてしまったら間に合わない可能性があった為、有り合わせの戦力で攻め込んだとのこと。もちろんゴロゴンさんは①②の件も含めて見越したうえで行動していたそうです。警戒されている中で見事玉座獲得を達成するとは流石、日本語Wiki管理人!面目躍如といったところでしょうか( ゚∀゚)b

上記がゲーム終了時点での最終的な全体地図となります。
私はプレイヤーとしては初心者でしたが、初期立地の運が異常に良く、序盤はシングルプレイ並みにサクサクと領土拡大が出来た事から、その勢いで最後まで生き残れたのだと思います。これに対して、ぽじょさんも同じく初心者でしたが、立地が悪く、勝手が解らない中で序盤に他プレイヤーとの駆け引きを強いられた点が明暗を別けたように思います。サコツさんの天朝についても、北と南から挟み撃ちされる悪立地であった事と、首都の隣に「神の力をも超える魔術師が居た」為、序盤の拡張を阻害されたのが後々まで影響したと分析します。もののけ国のぼーさんは、結果的には全プレイヤーと戦争をする事になった台風の目でしたね。猪の増産作戦については、私にとっては「えっ!そんなことできるんですか!?」という驚くべき戦略であり、大変興味深かったです。今回のゲームが「プレイヤー間での情報公開を無制限」にしていた為、乙事主軍団の存在があっという間に広まり、事前対策をされた事によって勝利に結びつくところまで行きませんでした。同じマルチでも「情報公開制限が存在するルール」の中での奇襲であれば、恐らくぼーさんが勝利していたのではないかと思います。ゴロゴンさんについては、もう語る事はありませんね。私が最初のプレイ日記に書いていた通り、見事にやられてしまいましたwwwお見事!!

神位請求者争いに敗れ、神になりそこねたMiyabiは、その後、真の神 Gorenigrai との交渉により島本土を離れ沖の孤島へ移り住んだとされる。やがて…その孤島は「鬼ヶ島」と呼ばれることになるのである…めでたしめでたし(笑)
関係者に聞いている限りでは、恐らく日本でこういった公募という形で Dominions4 のPBEMマルチが行われたのは初だそうです。開始から現実に経過した時間としては約一ヵ月となりました。ゲーム内の処理ターンは46で終了。毎日あるいは二日間隔でゲームをちょこちょこ弄ってターンを処理していくスタイルだったので、最初のモチベーションを最後まで維持できるのか?というところを当初は心配していましたが、全然問題ありませんでした。むしろゲームが進むにつれて1ターンで考える事も多くなり、1回当たりのプレイ時間も伸びてどんどん熱中していくような感覚すらありました。
私は過去にもAoW3という別のゲームを使ってPBEMマルチを体験したことがありました。AoW3の場合は、手動で行う戦術戦闘メインのゲーム性だった事もあり、個人的には満足の行く結果は得られていませんでした。Dom4のPBEMマルチをやるにあたっては、自動戦闘が最初から前提とされているそのシステムが、恐らくPBEMと非常に相性が良いであろうという事に期待をしていました。
実際にやってみて、その相性は想像以上に抜群でありました。PBEM化によってシングルゲームから損なわれた部分はほとんど感じませんでした。それよりも、AIではなく相手が人間であることによる一手毎の読み合いの奥深さ。戦略、戦術の幅の広がりなどを見れば、このゲームは「マルチプレイのシステムが確立されたことによって無限の可能性を手に入れた」と言っても過言では無いと思っています。シングルで面白い戦略ゲームは数あれど、対人かつ非同期オンライン(特定の時間に集まる必要がなく自分の空き時間で遊べる)で、ここまで完成度の高いゲームを楽しめる機会は滅多にないのではと思っています。ストラテジーゲームファンの方ならば、是非とも一度はこの面白さを味わってみて欲しいと思います。
当然のように、PBEMマルチの第二弾が既に開催中です。今度は総勢8名のプレイヤーが参加する大規模な物になっています。これはもぉ~ねぇ~めちゃめちゃ面白いですよwww
Dominions4 PBEMマルチは8名で開催中。非同期オンラインで、ここまで面白い戦略ゲームを体験できる場所は日本でも数少ないのではないかと思います。次回マルチ開催に興味のある人はSteamグループへどうぞ。 #Dom4JPhttps://t.co/Xo9XZvhbzj pic.twitter.com/HjfUFzkJPe
— 雅(Miyabi)@剣と魔法の古典 (@fantasy_miyabi) 2017年8月28日
そしてさらに、マルチ第三弾も参加者募集を開始しました。マルチ1や2が、情報公開の自由により良くも悪くもオリジナルのシングルゲームとはかけ離れたゲーム性になっていた点に着目して、3では完全にオリジナルのゲーム性を維持できるようなローカルルールに仕上げてあります。ここでは、また全然毛色の違った面白い体験をして貰えると思います。
すべてのストラテジーゲームファンの方へお知らせ。 #Dom4JP https://t.co/Egid7lkj5T pic.twitter.com/EMg2BEVCa9
— 雅(Miyabi)@剣と魔法の古典 (@fantasy_miyabi) 2017年9月8日
これらの活動に興味のある方は、Steamグループ経由で Discordのチャットルームを覗いていただければ、雰囲気がわかると思います。是非遊びに来てみてください。
http://steamcommunity.com/groups/DomJP
今回のプレイ日記が、砂の中に埋もれているこの『宝石のようなゲーム』を皆さんが見つける手助けになれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございました。
では、また、次回はDiscord部屋でお会いしましょう(*゚▽゚)b
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