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コテコテの古典ファンタジー Sovereignty: Crown of Kings

前回の記事「2017年期待の新作ゲーム」でトップに紹介していた Sovereignty: Crown of Kings を購入して楽しんでいます。2月2日にはSteam早期アクセスが終了し正式リリースされる予定の新作ゲームになります。

※このレビュー記事は、ゲーム公式リリース前のものです。リリース後、一部状況が異なってきている物がありますので御注意ください。
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Sovereignty は自分がこれまで遊んできたゲームとは少しジャンルが異なります。戦略マップがヘックスやスクエアではなく一般的な地図のように表現されているので、私は勝手に「地図物SLG」と呼ぶことにしました。海外のレビューを見ていると、ファミコン時代の三国志や水滸伝を思い出したと言っている人がいました。私は知らないゲームですが日本では、天下統一、ロイヤルブラッド2、スペクトラルフォース2、などというゲームを引き合いに出している方もいましたね。いずれにしても共通しているのは、とても古いゲームであるというところでしょう。最近はリアルタイム物に押され、唯でさえターン制のゲームが少なくなっている中ですから、さらに地図物でファンタジーとなると、もぅ絶滅危惧種以外の何物でもありませんね。

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海外でも初期の光栄ゲームを楽しんでいた人は多い。

そんなゲームを私が買った翌日のことです…奇跡が起こったのです。なんと!ゲームを完全に日本語化するファイルがフォーラムに公開されたというのです!こんなマイナーなゲームに日本語なんて当然期待していませんでした。機械翻訳だろうなと思って試してみたところ、とんでもない!素晴らしく美しい日本語で私の大好きな古典ファンタジーの世界が語られているではありませんか!そしてリリース後には、公式に日本語対応するという噂まであるようです。

ではその奇跡のファンタジー地図物シミュレーションゲーム「Sovereignty: Crown of Kings」を紹介しましょう。
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まずその世界観と個性あふれる国々に魅了されました。野蛮なオーク、葛藤しながらも人間との共存を選んだエルフやドワーフ、世界有数の騎兵隊を有する人間の国、死人を操るネクロマンサー、闇に落ちたエルフ一族、商人の国、誇り高きドワーフ王国、衰退の始まった人間の大帝国、海賊のアジト、吸血鬼が治める小国、北のバーバリアン、孤高の巨人族…これだけ列挙しても、まだすべてを紹介しきれていません。登場する35ヵ国その一つ一つが既視感のある「コテコテの古典ファンタジー」の設定で色取られており、お約束をしっかりと心得たファンタジー世界が構築されています。我々はその魅力的な世界で「陣取り合戦」をする事になるわけです。

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国毎に独自のキャンペーンシナリオがいくつか用意されているのでリプレイ性も高い。

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国で色分けした地図を表示する事も可能。カラフル。

ゲームシステムは非常にシンプルで、なぜこれでここまで楽しめるのか不思議になるくらいです(笑)基本的な流れは、領地を拡げる事で得られるゴールド収入でユニットを生産し、それでまた新たな領地を獲得する。ただそれの繰り返しです。強いユニットを生産するには特定の資源が必要になり、自分の領土に無いものは外交にて獲得します。外交は交易の他に条約の締結と「他国と自国間の関係」や「他国間の関係」を変化させる潜入工作活動を行えます。決められた数のエージェントをやり繰りして、自分の目的を達成しやすいように如何に周りの国々を操作するかがこのゲーム最大のポイントになります。補助的な要素として「戦略で利用できる魔法」や「戦闘で利用できる英雄」「領地を少し底上げする建設物」などがあります。

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国はいくつかのエリアに別れており、複数のユニットからなる軍隊が駒として表示される。

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ターン毎にリサーチポイントが溜まり、使える魔法が解除されて行く。

戦闘はヘックス戦となっており、ユニットの士気なども影響して見た目以上にやりごたえのあるものになっています。しかし、自分がプレイした「難しい」程度の難易度ではオート戦闘で十分勝てるので、今の所タクティカルでやる切っ掛けがありません。なにより戦略マップでのゲームが面白いので、ついついオート戦闘にしてスピーディーにゲームを進めたくなるのが正直なところです。ただし、難易度が上がればタクティカルの意義も出てる来る可能性があるので今後チェックしてみる予定です。

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軍隊が英雄に率いられている場合のみタクティカル戦闘が選択可能。英雄はユニットではなく特殊効果をもたらすカードとして表現されている。

オート戦闘は単に結果を表示するだけではなく、全てのユニットがどのようにダメージを与えあったのかを視覚的に把握できるようになっています。処理スピードを高速化して一瞬で終わらせる事もできる為、非常に快適かつ味がある、というところも自分が今のプレイスタイルになった要因かもしれません。

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ユニットが与えたダメージが順次表示されて行く。

次に不満点ですが、プレイしてすぐに感じるのがUI(ユーザーインターフェイス)が未熟だということです。例えば最大20ユニットからなる軍隊の編成を見直そうとした時、当然ながら各ユニットの体力や士気の状態は重要な判断基準になるのですが、それが一覧には表示されていないのです。一つ一つのユニットを確認する操作をしないと状態が見えない。これは素人にも程があるだろうと言わざるを得ません。他にもちょっと考えればわかりそうな非効率的なUIがいくつか見られます。恐らく他のプレイヤーから出るUIへの不満について、私はほぼ同意する事になるでしょう。

→後日追記
上記の体力や士気が一覧に表示されない件は、3/3公開のパッチv1.02にて改善されました。

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軍隊の一覧画面。なぜここに体力や気力のゲージを表示しないのか?(→既に改善済み)

ただし!一点だけ!ゲームの根幹に関わる部分で擁護しておきたいことがあります。それは「他国間の関係性を一覧でビジュアル表示する画面」が無い点です。「自国と他国の関係性を表示する画面」があるので、ゲームを始めると恐らくすぐにその画面が無いことに不満を感じると思います。実はゲーム初期のバージョンではこの画面が存在していました。しかし現在の最新バージョンでは無くなっているのです。リリース履歴で削除理由の記述を探したのですが発見できませんでした。ですので、その理由がデザインなのかテクニカルなのかは不明なのですが、私はゲームデザインとして意図的に削除したのではないかと思っています。

その意図について、ここで私のTwitterのつぶやきを引用させていただきます。

例えば外交メインの戦略ゲームにおいて、34もの他国間の関係性について一瞬で全てが把握できる画面があるとしよう。ゲームのUIとしては正しいが、果たしてそれはリアルなのか?散らばる数値をコツコツと集計させる事で情報入手の困難さを表現したとしたら、プレイヤーに受け入れられるだろうか?


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自国を他国がどう思っているかを色分けして地図上で表示してくれる画面。これの他国間バージョンがすぐに欲しくなるが…

他国間の関係性を掴むというのはこのゲームのキモなんです。それが一瞬で把握できたとしたら、興醒めしてしまうのではないか?ということなんです。ゲーム中では一つ一つ別画面に表示される数値を集計すれば全体を把握することが可能です。でも実際には面倒くさいから毎回そこまではやれない。現実の世界でも、他国間の関係性を調べるというのは相当骨が折れる作業だと思われます。その困難さをプレイヤーに作業させる事で表現するというゲームデザインもありなんじゃないかな思ったのです。自分に有利になるような他国間の関係性を見つける事は間違いなくこのゲームの楽しみの一つですからね。
(偉そうな事を書いておいて、今後のアップデートで画面が追加されたら…その時はおおいに笑ってやってくださいwwww)

→後日追記
上記の件、2/28公開のパッチv1.01にてアッサリと機能追加されました(爆笑)

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その国が他国からどのように思われているかは数値で確認できる。数値は両国にあるので「片思い」という場合も有り得る。

もう一つの懸念点はバグです。自分がこれまでに遭遇したバクは幸いにも回避できるものだったのでゲーム続行不能には至っていません。しかし他のプレイヤーに聞くところではクラッシュなどの致命的なものから細々としたものまでまだ存在しているようです。今のところ私としては、品質面よりもゲームの魅力が勝っているのでバクを理由に諦めることは無いと思います。むしろ応援して品質を上げさせたい。公式フォーラムへバク報告した際にも長文で返答を貰ったりもしました。今後の品質向上が十分見込めるサポート体制だと感じています。

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早期アクセス中なら致命的なバグも許されるが、公式リリース後はそうはいかない。

最後に、ここまで読んでいただければわかると思いますが、自分はこのゲームがめーちゃくちゃ気に入っております!ゲームを始める際に必要となりそうな情報(日本語化の方法、Steamグループ情報、バグ回避情報など)を 日本語WIKIサイト の方にまとめてありますので、気になった方はそちらを参照したうえで是非やってみてください。

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このゲームの虜になってみませんか?(笑)


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ジャンル : ゲーム

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剣と魔法の世界をテーマにした洋ゲーが好きです。ターン制4X ストラテジー/シミュレーション、D&Dの系譜モノ、小説などを紹介しています。ツイートやブログ記事にやたら(笑)や wwww が出てくるのは、好きなゲームの事を考えて常にニヤついてるからです(笑)ていうか、皆さんもニヤついてるでしょ?素直になろうよwww

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